高等学校時代から写真を始めました。3年生のとき、日本写真芸術専門学校のフォトフィールドワークゼミを知りました。
「海外を旅しながら写真を撮る授業」というのは、とても大きかったと思います。一人で海外に行く勇気もなく、でも興味はある、海外＋写真を学べるフォトフィールドワークゼミは本当にピッタリ来ましたね。
高校を卒業して一年間、温泉旅館で働きながら学費を貯めて、入学を決断しました。

とても内容の濃い４年間でした。
徹夜でポートフォリオを作ったり、クラスメイトと朝まで話し込んだり、いろんなことがありましたね。

一年生のときからポートフォリオ制作のために、いろんな場所へ出かけるようになりましたね。そして、海外フィールドワークを終えた頃には、たくさんの人にサポートしてもらいながら、一人でブラジルやロシアへ撮影に行けるようになりました。
とにかく充実した時間を過ごすことができました。

海外FWと研究生の時に撮影したものです。
作品の規模を広げるために、アジア以外の国々へも撮影に出かけました。

一回目のスクーリングが特に印象に残っています。
僕は、前半の国で全く撮れていませんでした。でも、スクーリングが始まると、他のメンバーの写真が次々に机に並んでいくんです。
同じ時間を同じ国で過ごしているにもかかわらず、自分の写真と彼らの写真との間に、すごく差を感じました。
それはまさに、頑張りの差でしたね。
それからは負けていられないと思い、とにかく撮りました。

この作品は今回の展示でひとくぎりにします。ただ、時間を置いて再び撮影したいですね。その時どんな風景が広がっているのか・・・・
次は国内での作品を考えています。
これからは、働きながら作品を作っていきたいです。

フィールドワークゼミは一つのきっかけになると思います。
「一人では海外に行けない」「今一歩の勇気が出ない」、そう思っている方にこそ、海外フィールドワークに行ってもらいたいですね。