続けるということ
私は1994年に当校に入学した。
その入学式で秋山校長(当時74歳)がおっしゃられたことを、強い印象で覚えている。
先生の曰く、
「私は今朝、新宿御苑で花の撮影を終えてからこの会場に来ました。(中略)
皆さんもこれからの約60年間、今の私の年齢まで、生涯現役で、どうぞ写真を撮り続けてください。」
続けることの大切さ、そして続けることで持つ力。同時にそれは、続けることがいかに大変かということの裏返し。写真も勿論、頻繁な更新が求められるブログを始めてから、特にそれを痛感する。当たり前のことだが、本当に好きなのか、続けることを苦痛と思うか否かが、結局は、分かれ道になるのだろう。60年という実績の重さで、そのことを教えていただいた。
2007年もあと2日で終わり。私にとっては校長先生のあのお言葉から数えて13年目が終わろうとしている。そして目標まであと47年。(ながっ!)始めるのが遅かったとは言え、そのとき自分は94歳! まさにOh my God!! の心境である。
そんなことを思いながら年末の大掃除。2日かけて徹底的にやった。すると、押入れの奥から学生時代の写真が出てきた。
卒展用パネル
当時の自分は、卒業したらアフリカのキリマンジャロ山を撮りに行こうと考えていた。しかし、人物を撮ったことがなかったため、学校の課題では練習も兼ね自分の家族を撮っていた。アフリカではマサイの人たちを撮る可能性もあったのだ。
長男を肩車する義兄
甥っ子
朝、カーテンを開ける甥っ子
バイオリンの練習をする姉
生まれたばかりの娘の様子を見守る弟
久しぶりに見た学生時代の写真。自分にとっては出発点ともなった写真。
思いがけず年の瀬というタイミングで見ることができ、初心に戻ったような、14回目の年を迎える心の準備ができたような気持ちがした。
ということで、
今年もまた多くの皆様に大変お世話になりました。心より感謝致します。
新しい年が皆様にとり健康で素晴らしい一年でありますように!
来年もどうぞよろしくお願い致します。