Lines of Sight ~それぞれのアジアへの視線~
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08.09.18

Day 184 Disembark to Osaka, Japan

引率スタッフ佐藤です。

釜山を出た船は対馬海峡を渡り、17日夜9時頃、関門海峡を抜けて瀬戸内海を東進、大阪港を目指し航海を続けました。心配した台風13号の影響もたいしたことはなく、一安心です。
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思い起こせば海外フィールドワークの出発時(大阪から台湾に向かう際)は雨と強風のため、通常の高知沖に出るルートでなく、比較的穏やかな瀬戸内海を西進したわけですから、帰国にあたってはそのときの航路をちょうど反対に進んでいるわけで、私的には感慨深いものがありました。
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ここはもう日本領内ですから、携帯電話も普通に使えます。「帰ってきたよ」の電話やメールに忙しい学生たち。
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そして最後の晩を船内で寝て過ごし・・・
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日が変わって18日、午前9時頃に明石海峡大橋をくぐり大阪港はもうすぐです。
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大阪港の岸壁が近づいて、はしゃぐ学生もあれば、静かに到着を待つ学生もあり・・・
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そして午前10時10分、大阪港国際フェリーターミナルに接岸。半年前の出港時と同様、入港時も雨が上がってくれ、ターミナルビルには出向かえのみなさんの姿も見えます。学生もほっと一息。
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船を下りて石垣島以来の日本の土を踏みしめ、バスでターミナルビルに移動。
(この下船~入国までが無駄に時間がかかり最悪でした。岸壁にターミナルと船を直接結ぶブリッジが1箇所しかなく、別のフェリーが使用していたため、乗客全員が大きな荷物を持ってタラップを降り、さらに200m足らずの距離をバス移動するのに待たされ、しかもターミナルに着いてからも荷物を持って2階へあがるという面倒臭さ。時間も体力も使い、学生からはこの旅で一番ひどい入国だった、という声があがりました。外国からの訪問客に対しても日本の印象が悪くなるばかりか失礼極まりないと思います。橋下知事、なんとかしてください!)
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入国審査後、パスポートの入出国スタンプを見つめる学生たち。彼らは半年間で11カ国を廻り、15回以上の国境越えを経験して、ここ日本に帰国したわけですから、パスポートもかなりハクがついています。
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税関検査では荷物の多さからか、係官から質問されたり荷物を開けられる学生もいて、ここでも少し時間がかかりましたがなんとか通過。

ロビーへ出るとそこには恒例の「GOAL! アジア一周海外フィールドワーク」の横断幕が学生たちをお出迎え。


「ただいま! 全員、無事に帰ってきました。」
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これで3期生にとっての初の海外長期取材は終了しました。でも、彼らの写真家としてのフィールドワークはこれからも国内外を舞台に続くことになります。

これからもそんな彼らの応援をお願いします。m(_ _)m

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08.09.17

Day 183 Embark from Pusan, South Korea

引率スタッフ佐藤です。

ついに日本へ向けての最後の旅の日になりました。
釜山から大阪まで、約19時間の船旅です。


午前11時、ホテルをチェックアウトし、ロビーに荷物をおいて一時解散。
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12時30分、ホテルの送迎車で釜山港国際ターミナルへ移動。
10分ほどでターミナルに到着。
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さっそく乗船手続き。
予約の時点で燃油調整金は10,000ウォンだったのがいつのまにか値上がりし20,000ウォンになっていました。
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14時、荷物検査と出国審査。(写真禁止ゾーンなので映像なし)


14時30分、乗船開始。
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パンスターサニー号。
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15時10分、出航。
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順調にいけば明日午前10時、大阪港入港予定です。


そうそう、帰国にあたり、船の中で学生に渡さなければならないものがありました。
半年前、台湾に向かう船上でのミーティング時に学生が6ヵ月後の自分に宛てて書いた手紙「シックス・マンス・レター」です。
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内容はなんでもいいからと、とにかく書いてもらいそのまま封をして預かったので、文面は本人たちしか知りませんし、もしかしたら本人たち自身もどんなことを書いたか忘れているかもしれません。でも、きっと海外フィールドワーク出発時の不安や期待、そして無事帰国の船に乗った自分へのねぎらいの言葉などが書かれているのではないでしょうか。

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半年間の海外フィールドワークの終わりにあたり、旅立った時の初心を思い起こして、帰ってからの作品作りに邁進してもらえればいいな、と思います。

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08.09.16

Day 182 Pusan, South Korea

引率スタッフ佐藤です。


いよいよ3期生の海外フィールドワークも残すところあと3日となり、明日午後には釜山港から大阪に向けて出航予定です。

今回の海外フィールドワークの最後の試練(?)は台風13号の今後の動き。
進路と速度によっては明日のフェリーが欠航となる怖れもあるので、私も台風情報は一日に何度もチェックしています。

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学生にも昨日のミーティング時に、欠航の場合は船が出るまで帰国を数日遅らせるか、飛行機で一気に成田空港か関西空港に飛ぶこともありうる、と話はしてありますが、大阪港に迎えに出る学校関係者や迎えに行こうかと考えていられる学生のご家族のことを思うと予定通り大阪港へ18日に入港できるに越したことはありません。


とはいえ、様々な状況を想定しておくに越したことはないので、午前中、ホテルに入居している旅行会社に出向き、フェリーの明日の見通しを確認してもらうとともに、飛行機を利用した場合の運賃なども念のため調べてもらいました。
船会社に電話で確認してもらったところ、現時点で明日は運航予定ということで、少し安心。部屋で見れるNHKのBS放送やインターネットでも台風13号が日本の本土に影響を与えそうなのは19日以降のように報道しているので、とりあえず何とかなりそうかな、と今は思っています。
HANATOURの所長さん?、カムサムニダ。


そして今晩が海外の地で過ごす最後の晩。ホテルの窓から見える夜景と月が綺麗です。

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などと思いながら部屋でまったりしていると学生がスタバのチョコを差し入れてくれました。デジャブを感じました。そう、Day 11(3月29日)に 台北で同じ学生から胡椒餅をもらったことがあったな、と。あれから5か月半。あっという間に感じます。
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チョコを食べるときにパッケージがしわしわになってしまいました。そのあと撮影したのでヨレヨレの画像でスイマセン・・・。

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08.09.15

Day 181 Pusan, South Korea.

引率スタッフ佐藤です。


今日は海外フィールドワーク最後の集合日。
夕方5時に海外フィールドワーク11カ国目である韓国、釜山のホテル・フェニックスに集合です 。
(とはいっても6人の学生が夕べからこのホテルに宿泊しており、残る2人だけが今日ソウルから移動してきたのですが)

いつもどおり引率部屋に集合。何はともあれ3週間のフリー期間を終え釜山に集まった学生たちの表情には、撮影の出来不出来はともかく、半年間の海外フィールドワークをここまでやり遂げた達成感のようなものが感じられました。
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ミーティングでは帰国までの流れや積立金の使用状況の説明、フィールドワークに関するあれこれのアンケート依頼などを実施。そして2日後の17日に釜山港を出航して翌18日に大阪港に津着すれば、3期生8人の海外フィールドワークは一応終了です。


しかし海外フィールドワークはあくまで「取材・撮影期間」であり、学生たちには半年間で撮影した素材を「作品」に仕上げるという、たいへんな作業が待っています。その期間にまた学生たちは自分の現時点での実力を思い知らされることになるでしょう。
そう、彼らはまだまだ発展途上であり、半年間のフィールドワークのすべてがうまく行くわけもなく、挫折感や徒労感、無力感、敗北感などのネガティブな思いに囚われたことも多かったのは彼らのブログを見守っていた方たちにはお判りのことと思います。


でも、そんなことよりも彼らにとってのこの半年は、自分の現時点での実力や問題点、そしてこれから為すべきこと、やらなければならないことを実感できた、かけがいの無い時間だったのではないかと信じています。


夜は約束していた焼肉へ。私の財布の関係でテジカルビ(豚カルビ)主体の晩餐になりましたが、韓国人客主体の焼肉屋で言葉も通じないなりに注文やら文句やらを店員相手に伝える彼らを見て、少なくとも海外で気遅れしがちな日本人ではなく、きちんと物を言える国際人としての姿が見えた気がします。焼肉の途中、次はジャマイカに行きたい、私は南アフリカへ、などと語る彼らにとって、確実に世界は狭くなったようですから。
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そして明日は完全休養日。きっとみんな思い思いの時間を過ごしながらこの半年を振り返ることでしょう。


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08.09.14

Day 180, from Tokyo to Pusan, via Fukuoka.

引率スタッフ 佐藤です。

私も今日、最終集合地である韓国・釜山へ、最後の引率担当としてに現地入りしました。

釜山までは日本各地から空路・海路さまざまなルートがありますが今回は空海折衷ルートです。
具体的には羽田から福岡まで飛行機で行き、博多港から船で釜山入りすることにしました。


当初、学生が帰国に使う大阪~釜山間のフェリーを使って釜山入りしようと思ったのですが、9/13~15の韓国の旧盆にあわせて、この期間フェリーが運休になるということで、博多からの船に変更した次第。


ただ、昨年の五十嵐先生の釜山入りの時のように台風などで飛行機や船が欠航になるおそれもあるので、成田からの空路も押さえておいた上で1日余裕を持たせるために集合日の前日14日に現地入りすることにしましたが、案の定沖縄方面に台風が....。 しかもスピードが遅く、進路によっては最悪だと帰国のフェリーが欠航することもありそうです。


幸い今日の時点では台風はまだ台湾方面にいるので、日本と韓国への影響はほとんどなさそうで、一安心。あとは福岡への飛行機が最近のゲリラ豪雨とそれに伴う雷で遅延、なんてことが無い限り大丈夫そうです。
(実際、この7月に写真校のフィールドワーク4期生とフォトアート科の学生を引率して北京乗り継ぎでパリへ向かう時、成田からのフライトが空港周辺の悪天候で30分ほど出発待ちになったことがありました。しかもこのときはパリから北京乗り継ぎで帰国する際、北京から成田へのフライトが機材故障のためキャンセルになり、急遽北京で1泊し1日遅れで帰国することになりました。FW4期生、すでにトラブル慣れしてます)


さて、朝5時過ぎに自宅を出て羽田に向い、6:30には空港到着。フライトは7:30ですから余裕です。ところが出発時刻の10分前になっても搭乗ゲートには係員の姿も見えず様子がおかしい。


7:25頃ようやく係員が現れやっとアナウンスが。どうやらシステムダウンで各地への出発が遅れ混乱しているようです。
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結局搭乗開始は8:30過ぎになり、搭乗してからも人数確認その他で待たされ、飛行機がゲートをで離れたのは9:20! 福岡到着は1時間50分遅れの11時すぎの見込みだそうで、博多港への移動を考えるとかなりやばい状況です。
(船の出港は12:30で11時までに港に来るよう船会社からいわれている)

そこでキャビンアテンダントに地上係員を通じて船会社に遅れることと何時までなら乗船に間に合うかを確認してもらうよう依頼。福岡空港に着くと地上係員いわく船は12:10までに港につけば大丈夫とのこと。あと1時間あるので少しホッとし、地下鉄と路線バスを乗り継いで11:50博多港着。
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チェックインカウンターには もう乗船客は誰もおらず、おかげで乗船手続きから出国審査、実際の乗船まで10分たらずで完了。私が最後の乗船客だったのか予定より早い12:15には、船は岸壁を離れました。
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さて、博多~釜山の船というと高速船(ジェットフォイル)が有名ですが、そっちは以前乗ったことがあるので今回はあえて時間のかかるフェリーを選択。ジェットフォイルだと所要3時間ですがだがフェリーは5時間半とほぼ倍の時間がかかります。でも船内が飛行機みたいな座席でほとんど座っているしかないジェットフォイル(ちなみにボーイング社製)よりも船内を動き回れ、オープンデッキもあるフェリーの方が船らしくて気持ちよく、私は好きです。
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朝から食事をしていなかったので船内レストランでラーメンを食べ腹ごしらえ。トンコツラーメンにキムチ付というのがいかにも博多と韓国を結ぶ船らしい。
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そして船内には風呂まであるので福岡の移動でかいた冷や汗を海を見ながら流して、免税価格のビールで一服。
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その後昼寝をして起きるころには釜山が水平線上に見えていました。
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フェリーは定時の6時に無事釜山入港。波風も穏やかでいい航海でした。やはり飛行機やジェットフォイルでなくフェリーを選んで正解でした。
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今日の宿はフェリーターミナルからの徒歩10分ちょとの丸金旅館。集合日は明日だが今晩は学校指定泊のホテルでなく、学生に習って安宿を選びました。1泊2600円ほど。根がバックパッカーでしかも貧乏性なので、こういう宿探しに燃えてしまう自分が哀しい・・・。
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街中は旧盆のため、開いているお店やレストランが少ない。学生と焼肉を食べる約束をしているので、明日も開いている焼肉屋さんを探しておかなければなりません。今回の引率で一番たいへんなのがこの件でしょう。ちゃんと食べさせないと後で何を言われることやら(笑)。


なにはともあれ明日は最後の全員集合。学生は今日までに全員が韓国に到着しているはずです。
5か月半ぶりの再会が楽しみです。

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08.09.12

Day 178, 海外FW、残りあと6日!

<巷の声>
「最近、スタッフブログ、更新されてないねぇ」
「まあ、学生がフリー取材期間で引率スタッフも一時帰国中だからネタがないんじゃない?」
「スタッフ~、スタッフ~、そろそろ更新して~」 

ハイッ、引率スタッフ一のイケメン・佐藤です。(←もちろん、狩野英孝風のギャグです。すいませんm(_ _)m。 )


さて、私の前回引率最終日(Day 14)からすでに164日=5ヶ月半が経過し、3期生の海外フィールドワークも6日後には大阪南港に帰国する予定です。(今年の海外フィールドワークは大阪南港に集合した3月19日から帰国日の9月18日までの184日間。実は昨年より1日長いのです)
アジアでの184日間のフィールドワークをやり遂げ、変貌した学生に会いたい方はぜひ大阪南港・国際フェリーターミナルにおいでください。生のイケメン・佐藤も学生とともに見ることができます! (9/18午前10時入港予定の「パンスターサニー」で帰国です。最寄駅は大阪地下鉄中央線・コスモスクエア駅です)


まだ今年の海外フィールドワークは終了していませんが、今年も学生および学校関係者の対応力を試される問題がいろいろと起こりました。今回はそのあたりの裏話をひとつ。。


今年、一番の問題はラサ暴動・四川地震に伴う行程変更でしょうか。


3月に発生したラサ暴動後、外国人のチベット自治区への入境が制限され解除の見通しが立たないなか、このままの状況が続くようであればラサを行程から抜いて、ネパール・カトマンズから中国・四川省成都まで一気に飛んでしまう案を考えていましたが、5月には四川地震も発生し、成都を行程に入れることも困難になりました。
そして5月下旬には中国の提携旅行社から、ネパールでの中国ビザの発給が北京五輪終了後まで行われないだろう、という情報も入り、中国の滞在期間(連続で32泊を予定。ただし日本人の無査証滞在可能期間は15日まで)をカバーするビザが取れない状況での代案を検討する必要に迫られました。


思えば1期生の時もネパールで騒乱が起こり一時的に外務省から渡航の是非を検討するように危険情報がでたので、ネパールを行程から抜いて、インドから直接中国入りする案を作成したことがありましたが、このときはその後ネパール情勢が落ち着き、予定通りの行程で実施できました。しかし今回の中国は北京五輪という中国が威信を掛けた行事の絡みもあり、状況は良くなりそうもないので、学校関係者で協議の上、以下3つの柱からなる代案が作られました。


①カトマンズから中国へは直行便のある広東省・広州へ移動する。
もともと北京五輪の開催時期が中国からクアラルンプールへの移動に当たっており、北京の宿泊施設状況を考えて中国内での集合場所を広州に設定していたので、下見済みで入国地点としても適当。


②当初の中国32泊連続滞在はビザが取れず無理なので、無査証滞在可能な15日以内の滞在を周辺国に出国する期間を挟んで2回行う。
具体的な一時出国の周辺国としては香港・マカオの案もあったが、どうせなら中国でない近隣国で、ということで「ラオス」7泊滞在に決定。ラオスの首都ビエンチャンへの直行便がある雲南省・昆明を一時出国の再集合都市とし、最初の中国滞在を10泊、ラオス後の中国滞在を13泊とした。また、ラオスはこれまでフィールドワークの訪問予定国に入っていなかったので、急遽下見を実施し、学生に最新情報を提供することとした。


③学生の中国での撮影期間中、外務省が渡航を自粛するよう通達しているチベット自治区および四川省周辺の滞在を禁止する。これにはチベット同様、民族問題をかかえる新疆ウイグル自治区も含むこととする。内モンゴル自治区はOK.
新疆ウイグル自治区での撮影を考えていた学生からは異論も出ましたが、その後テロ問題で渡航自粛通達が出、結果的には妥当な判断と思えます。(なお昆明でも滞在中バス爆発があったが治安状況に注意をしながら滞在するように指示することで対応)


そして学生への代案通達・職員によるラオス下見・学生の中国滞在期間への再プランニングを経て7月~8月の中国滞在も無事終了し、2回目のスクーリング後、現在の再撮影期間(通称フリー期間)の3週間を学生は過ごしているわけです。
(なお、フリー期間中の学生との定時連絡は学校教務課が対応しています。)

毎年、様々な国際情勢によって行程を随時変更せざるを得ない海外フィールドワーク。
来年出発の4期生の行程でも大きな変更がでそうです。


実は今年6月、台湾に行くフェリーを運航している会社が原油の高騰のために破産し、フェリーも運航が休止となっています。このままだと船で台湾に向うことができません。従って飛行機で一気に台湾入りするか、それとも「最初は船旅」にこだわり、台湾をはずして日本から船で行ける外国(大阪から上海が第一候補)を目指すか、現在検討中。


また、撮影対象が少ないといわれるラオスが3期生には休息の意味で好評だったので、4期生の行程にあらかじめ入れるか、入れるならどのタイミングか、も検討中。


海外フィールドワークはこれからも変化と進化を繰返していきます。暖かく見守ってください。