引率スタッフ佐藤です。
今日は海外フィールドワークに参加するのに絶対必要なアイテムについてをひとつ。
学校的には3年生への進級に必要な「単位」を落とすとXですが、それとは別に無くてはならないのが「パスポート」です。
実は私、以前空き巣に入られパスポートを盗まれたことがあります。盗まれたのが海外研修の引率出発1週間ほど前でしたので、再発行の手続きにパスポートセンターに行ったところ、通常なら1週間程度で発行されるパスポートが、盗難や紛失の場合の再発行には2週間ほどかかるということで、出発に間にあわず、引率交替ということがありました。人道的な場合(海外で身内が遭難した場合など)は数日でパスポートを発行してもらえると聞いたことがありますが、海外でパスポートを盗まれた場合は大使館によっては数日で再発行してもらえても、国内で盗難を含む紛失の場合は逆に時間がかかるようです。
実際、盗難パスポートが海外で偽造パスポートとして高値で売買されることもあるそうですが、私のパスポートは後日捕まった空き巣が「ゴミ箱に捨てた」と供述したそうですので、ちょっと安心しました。(再発行されたパスポートにはしっかり、「このパスポートは何番のパスポートに替えて発行したパスポートである」と英語でタイプされていました。で、有効期間は盗まれたものと同じ期間までになります)
現在、海外フィールドワークにいく学生のパスポートをいくつかの国のビザ申請のため預かっていますが、日本のパスポートにもいろいろと種類があります。
まず、5年有効のものと10年有効のもの。また、2006年3月23日から導入されたICパスポートとそれ以前の機械読取式のパスポート。

上の写真の紺色のものが5年有効で、赤いのが10年有効です。10年用は20歳以上でないと取得できませんが、未成年に10年用を発行するとその間に写真の顔つきが随分変わるから5年しか発行しない、と聞いたことがあります。
また、「PASSPORT]という字の下に四角いマークがあるのがICパスポートで無いのが機械読取式(海外で発行されたものの一部には表紙が同じでも機械で読み取れないパスポートもあります)です。
これ以外に外交関係の人に発行される専用パスポートもあるようですが、実物を見たことがないのでどんなものかよくわかりません。
かなり昔のパスポートには「1次旅券」「数次旅券」という分類があり、1次旅券は「帰国まで有効」なんて書いてあったようです。このタイプは現在発行されていませんが、これをもって日本を出てずっと海外で暮らしている人がこのパスポートでいつか日本に帰ってきたら入国審査でビックリされそうです。
今発行されている数次旅券は5年用がM、十年用がTから始まっています。初期の数次旅券には5年用しかなかったのですが、その際に「マルチ」の意味でMをつけ、MA1234567なんていうふうに番号を振ったんだと思います。
暫くして10年用も導入されましたが、そのときは「TE1234567」というふうにTAでなくTEから番号が始まりました。きっと「TEN」の頭2文字からとったんだと思いますが、TAから始めた方がすっきりしてるのに、と思ったのは私だけでしょうか。
パスポートの取得手数料は5年用IC旅券が11,000円、10年用が16,000円です。昔、1次旅券があったころは1次が4,000円、数次(機械読取式でない5年用のみでした)が倍の8000円くらいだったと記憶しています。(間違っていたらごめんなさい)。その後、機械読取式に変わったときに5年用は10,000円にアップし(その頃には1次旅券は廃止されていた)、10年用導入時に5年用は据え置きで10年用は5年用の5割増しの15,000円に設定され、IC化されたときにそれぞれ1,000円アップされて現在にいたるわけです。
こうして考えるとそれなりの理由で料金があがったのが判りますが、それでも高すぎる印象は否めません。特にIC化した際の1,000円アップはしなくてよかったんじゃないかと思います。(国内ではICタイプしか発行していないんですから、旧タイプと差をつける必要があるのかな、と)
また、国によっては発行料金に普通・急行・特急みたいな区分があって早く取りたいなら割増料金を払えばOK、という話を聞いたことがあります。日本でも基本料金を今の三分の2くらいに下げて、その代わりに割増料金を設定する、なんていうふうにしてくれるといいと思いませんか。
ちなみにIC旅券とそれICタイプでない旅券ではデータページの位置が違います。

左がICタイプでない旅券の表紙の裏のページで、右がICタイプの表紙の裏のページ。ICタイプのデータ面はもう一枚めくったページにあります。
なぜこうなったかは調べたことがありませんが、「機械読取をスムーズにするため」というのが私の想像です。
成田空港の出入国審査では「旅券のカバーをはずしてください」という掲示をよく見ますが、これはパスポートを読取機に通す時に邪魔だから。それでも礼儀正しい日本人の大半はカバーをしていますから、業を煮やした外務省がカバーのかからない2ページ目にデータ面を移動させたのではないかと睨んだわけです。
ただ、実際にはIC旅券でも相変らずカバーをはずして読取機に通している審査官もいますので、本当のところは???です。
あと、旅券の姓名表記にも問題があると思います。私のパスポートを例にあげます。(余談ですが、ICパスポート導入の際がちょうど切替のできる時期に入っていたので、導入日の朝9時頃に切替申請にいきました。少しでも小さな番号を、と思ったのですがそれでも結果はTH000xxxxで、数千番台でした)

日本人の名前のパスポート表記はヘボン式表記が採用されているので、私の場合は佐藤洋平(サトウヨウヘイ)が「SATO YOHEI」となってしまいます。どう読んでも「里 与平」にしか私には思えず、これでは自己のアイデンティティを否定された気がします。最近は「さとー」など伸ばす音が入る場合は「H」を付けてもよくなったので、この方法を採用することも考えたのですが、それだと「SATOH YOHHEI」。昔習ったローマ字の読み方では「さとー よっへい」となり、これも嫌です。音に正確な表記をしようとすると「SATOH YOH-HEI」あたりが妥当かなのでしょうけれど、「-」が邪魔くさい。(他にも「ケンイチ」さんは現状の表記では「KENICHI」になりますから、外人が読むと「ケニチ」になったりしますし、外人風に「ジョージ(譲二とかありますよね)」と名前を付けて「GEORGE」と表記したくても「JOJI」か「JOHJI」ですから、なにかイメージが違うかんじです)
そこで外務省に改善案の提言です。内容は「日本のパスポートなんだから、名前も漢字・ふりがなを併記して欲しい。ついでにローマ字表記ももう少し原音に近い表記を認めて欲しい」です。(社会保険庁は漢字だけで記録し名寄せに苦労していますが、少しでも名前に関する情報が多いほうがいざという時の個人の特定に役立つのではないでしょうか)
実際、漢字の母国・中国ではパスポート表記は次のようになっています。

これはコピーで、かつ名前のところは消させていただきましたが、性別欄の「女/F」のようにちゃんと「佐藤/SATO」という風な表記になっているわけです。
とても親切だし、漢字の国としての矜持が伺えます。
日本でも今のコンピューターおよび印刷技術があれば何の面倒もないことだと思うのですが、いかがでしょう?
こうして他の国のパスポートを見ると、いろいろなものがあるのがわかります。

これは韓国のパスポート。

表紙の裏にデータ面がありますが、サイン自体はその次のページにします。

ポーランドのパスポート。

データ面が最後のページ(裏表紙の前)にあり、サイン欄はさらにその前のページです。
日本のポーランド大使館で発行されたもののせいか、手書きでデータが書いてあるところがお洒落です。
なお、中国のパスポート(中国語では「てへんに戸」と「照」)のデータ面を前掲しましたがこのページと次のページはサインの欄がありません。どこにあるかというと「裏表紙の前のページ」にあります。

よその国のパスポートを見るのも楽しいものです。
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post by 引率 Staff | 日時: 2008.03.09 |
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