Lines of Sight ~それぞれのアジアへの視線~
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10.02.28

母校-alma mater-




いろんなことを考えて写真を撮る。
何も考えず、「なんとなく」写真を撮るのは得意じゃない。
何も考えずレンズを向けても、結局何をしたいのかがわかんなくなって、自分の意味さえ見失いそうになる。

2010年2月27日。@NPI。
母校に来て、ちょうど1年前にこの機材室でプリントしていた写真を、今度は全然違う雰囲気に仕上げたくて、ディスプレイに向かって悶々としながら編集して、曲をつけて、スライドショーにして、上映した。


アンシャープマスクが甘すぎて、ピントが甘かったけれど、
ずっと迷っていたことが、なんか、なんというか、少し吹っ切れた気がした。
まだまだ甘いのはわかっているんだけれど。


1年弱前にここで書いたことだけれど、本当に簡素な荷物で旅に行きたかった。
それを2009年に果たした。
夏。
ふらりと旅に行って、帰ってきて思ったのは、
上に書いた、「なんとなく」は得意じゃない、ということ。
ギターを弾いたり、本を書いたり、いろんなことをしていても、結局「なんとなく」は得意じゃなくて、
というか嫌で、
今はその理由がわかった気がしている。


スライドショーの後、
FWコースの1、2、3、4期生がそれぞれ参加した飲み会があって、全員が参加した訳じゃないけれど、その席で不意に「本当にこの学校を選んでよかった」と感じて、思わず息をのんで、心臓が止まりそうになった。学校って何かを学べるところだけど、人生をここまで学べる学校は全国探してもそうそう無いだろう。人生を学ぶ、ってすごく大げさだけれども、本気で先生が接してくれるから、本気でぶつかろうと思えるし、話をするたび、ハッとさせられたり、違った発見をしたり、感心したり感動したり、ぼーっとしていられない。友達も、卒業以来会っていなかった宮沢さんとかが来たけれど、全然久しぶりな感じがしなくて、「その後どうしてる?」じゃなくて「元気ー?」で話が進んで行く。友達って、ほんとは昔の話ばかりする人じゃなくて、どんなに時間の隔たりがあっても現在とかその先の話をできる人のことをいうんじゃないかな、と思う。そういうすべてが本当に、この学校に入って得た、一番の宝物だ。


新しく見つけた写真のきっかけは、やっと先生に見せることができて、そして返ってきた言葉の数々に、また感動しっぱなしだった。嬉しいことも辛いことも、全部、感動だった。
写真の環境から離れてから、写真の話を大学の友達としても弾んだりはしないから、当たり前だけれど、そこまでしない。それがここにくると当たり前に弾んで、渋谷から品川周りの横浜までの小一時間、ずっと写真の話だった。定期的にNPIに来ないと自分は死んじゃうんじゃないか、と焦るくらい、楽しかった。


また写真が撮りたい。
また新しい発見をレンズの向こうに重ねたい。
3月は、もう、それに埋もれていこうと、心に決める。