古都に時間の流れる(4)
火曜日は西安から洛陽まで列車で移動する予定で、西安の列車の駅に朝九時前に行った。列車の予定時刻は九時で駅構内はもう人が歩くのも精一杯なくらいに人が詰め込まれていて、それでも悠々と歩く人もいるもんだから、まぁ、熱気でむんむんと暑かった。
それから30分待っても開車時刻(つまり発車時刻)はわからず、周りの人に聞いてみると「遅れてる」みたいなことが返ってくるだけだった。そしてそのうちに電光掲示板の表示が「開車時刻未定」から「晩点19時」になった。十時間・・・?十時間。まぁ、まぁ・・・ねぇ? 仕方ないとも思ったけれど、首を傾げてしまった。(たぶんインドで慣れた人もいるんだろうけれど、インドをすっ飛ばしてきたようなものだから、十時間という時間の長さを聞いただけで僕は気が滅入った)
十時間の遅延が前もってわかったからには当然町に戻ることになっていて、お世話になっていたホテルで洛陽のホテルに連絡を済ませて、荷物を預けて、町へ。
そんなこんなしているうちにその前の晩から崩れ気味の体調がどんどん悪化していて、気づいたら自分の体が寒気を感じていて、明らかに熱が出始めているのがわかった。それから嘔吐感と下痢が始まって、とりあえず、やばいなということがわかった。自分でも表情がこわばってるのがわかって、ネパールのカトマンズで買ったポンチョをこのくそ暑い時期に着て歩いている外国人を町の人が振り返るのを少し楽しんではいたけれども、やっぱり辛いものは辛くて背筋を伸ばしてられなかった。
夕方六時半過ぎに駅に戻ってみると(荷物は当然持ってきた)、今度は開車予定時刻が夜の九時半になっていて、つまり12時間の遅延で、一緒にいた早川さんは、「インドから、2回目だ」と苦笑していたけれど、僕は立っているのが面倒なくらいになっていて、チケットの予約変更かキャンセルができるか聞いてみようと提案して、そうすることにしてみたら、キャンセルはできても予約変更ができないというなんともわかりがたい状態らしく、結局、その電車に乗ることに、二人で話し合って決めた。
それでも思っていたよりも電車は快適で、他にキャンセル客がでたのか、ほとんど空席で、乗った車両には僕ら二人以外に乗務員と客が数人いる程度だった。
洛陽につくと、タクシーの運ちゃんがたむろしていて、二人が駅から出るやいなや人だかり。
午前二時半を回っている。
もうすぐ三時だけど、この活気は何?
その中でも一際人のよさそうなおっさんに荷物を預けてタクシー。予約したホテルへ。午前三時のチェックイン後、丸1日半、寝続けたことは言わずもがな。

