オラン スマブリ
今回はマレーシアの原住民といわれるオランアスリのお宅へ。
とうとう訪れるとは、、、マレーシア人訪問もここまできましたか。
ちなみに オラン(Orang)は人、アスリ(Asli)は元々のとか元来の、の意味です。
オランアスリは、よくオランアスリとひとくくりにされがちですが、
オランアスリといってもさまざまで、マレー半島内で18民族います。
ネグリトやセノイ、プロトマレーなど大きく分かれていて
バテッ族、スマブリ族と民族名も言葉もこれまたさまざま。
その分け方は、
数万年前にマレー半島へ来た人たち、オーストラリアのアボリジニーみたいな。
とか、
数千年前に中国雲南の方から来た人。
その後、
マレー人やインドネシア人、中国人、アラビア人などと混血が進んだ人たち。
などなど、
文化人類学的でしょうか、いろいろと調べれば深く書く事ができるのでしょうが
ちょっとそこまでは行かないでおきます。。
現代は、マレー人や華人と混血が進んだり、改宗したり、町に住んだり、
森で住む事を止めたりしている人たちもたくさんいます。
しかし、
やはりまだ森に暮らすオランアスリたちもたくさんいて
主におおざっぱですが、マレー半島の真ん中あたりの森、タマンネガラらへんです。
などに昔からの生活をしている人がいます。
今回は、パハン州はジャラントゥトゥの近くの、タマンネガラのまた近く
ハリラヤでお世話になったラザックさんの紹介にて訪れることに。
いちおう、水やお菓子や食べ物をちょいちょい買いつつ。。
やたら高くて、シンガポール人が買い付けにくる川魚を見たり
オランアスリが森から穫って来たヤマアラシなど
ジャブを打った後、
近くの オラン スマブリ(Orang Semoq Beri) の家族の元へ。
ジェラントゥットゥ・フェリーからちょっと行った所に
政府が土地をスマブリ族にあげて移住させた場所があります。
そこへの入り口。
さすがに今回ばかしは、何があるのかとどきどきしました。
ラザックさんは
「この日本人が泊まりたいって言ってるよ」みたいなことを喋って
以外に早く家へ帰って行きました。
あらら、この若干不安な心も露知らず。。
もう、とりあえず猿がいたので
猿に向かってにっこり。
そしたら猿もにっこり、、、
じゃなくて、 ぐわっ!! って きーーーー!!ってやられました。
びっくり。
今回もクリスマスに行ったボルネオ島、サラワク州のビダユ族のように
しかし、それとも全然違う、もちろんマレー人とも全く違う
でもマレーシアにいる、という空間にいることとなったのです。
電気、ガス、水道がまったくないこの場所。
村と呼ぶにはちょいと小さく、
集落?ともなんともしっくりこず、
家が5戸なので、場所。としますか。。
の場所から少し行くとせせらぎがあって、
そこで身体を洗うそうです。
なんと、、これまた
森の中のせせらぎで身体を洗う時代が
自分のフィールドワークでとうとうやってきましたか。
と小さなバケツでゆっくり流れていく水をすくい
バシャン、バシャン、
最初は少しひんやり感じる水をかけ、身体を流します。
これもまた、良いもんです。
チェスマン、彼の家に泊まらせてもらいました。
と少年と共に細いラテンを数本集めに森へ。
彼は繁った森の中から使えるラテンをすぐ見つけ
左の腰に差したナイフで
サラッ、スパッ っと皮を剥いで、くるくるっと輪投げのようにして集めてました。
いやいや、おみごと。
森の知識を少し垣間見ました。
ちなみに少年は裸足。
信じられません。。。
この森で裸足とは、なんぞや。
スタスタと何事もなく歩くので、
さぞ強い足の裏を持っているのでしょう。
何の為にラテンを穫って来たかと思ったら
小さい家のような、小屋のようなものを作る用のロープ代わりの為でした。
子供たちがラテン輪投げしている横で縛るチェスマン。
綺麗に縛れるもんですね、ラテン。。
ぜんぜん切れません。切れそうになる素振りもみせません。
とりたて、縛りたてのラテンは水分が残っていて、
まだやわいです。
しかし、縛ってから数日は経ったラテンを見てみると
すっかり乾燥して、緩むであろうと推測させる気も起こさせないほど
しっかりと木々に巻き付いたままです。
ラテンはやり手ですね。
彼らの収入の一部に、
家の回りに植えてあるゴムの木の収入があります。
毎朝、皮削りしてました。
ゴムの木の皮削り専用のような変わった形のナイフで
皮を削ったらそこから白い液が
スーーーーーーっと
その削ったトコをつったって集めカップの中へ
一滴、一滴、落ちます、溜まります。
カップがいっぱいになるには数日間かかりそうです。。
ガスがないので薪も森から拾ってきます。
枝を拾うのではなく、
幹を斧で細かくして使ってました。
と、家の中でお茶を飲んでると
彼らの親戚が近くの場所から来ました。
彼らもスマブリ族です。
その親戚の家は政府から援助されたコンクリートの家です。
しかし、彼らの伝統的な木と竹と葉で作られた家とは似ても似つきません。
彼ら曰く、
あの家は暑いから好きじゃない、木の高床式の家が良い。
とのことです。。
そして、ヤギの め〜 という連弾の鳴声のする高床式ヤギ小屋を横目に見、
小さいパームヤシのある道を草をかき分け進み、
着いたところは
パーム・オイル・プランテーション。
子供たちはプランテーション内の川を見るとすぐに
ぞくぞくとダイブして、服を着てようがいまいが関係なく、ダイブ。
どぼんっ。
なんと、無垢で無邪気な子供たちなんだろうか!
森に行けば樹々で遊び、川があれば飛び込んで、
家の回りでは駆け回り、みんなで遊んぶ。
笑って、たまに泣いたりしますが、そんなのどうってこたないですね。
子供は遊ぶのが仕事。
という言葉がピッタリ当てはまってて素敵でした、ホントに。
まぁ、正直、
前にプランテーションへ行った時に除草剤の話を聞いたので
ちょっとそこらへんが不安ですが大丈夫ですね。。たぶん。
なんせ低い草はありますが、パームヤシ以外他に木がないもんで。
水道がないため水汲みもします。
せせらぎの他に湧き水も近くにあって、そこから食事用の水を汲んでました。
自分が来たからでしょうか、
豚かイノシシをどこからか穫って来たのか、買って来たのか、
でバーベキューです。
ビダユ族は毛をバーナーでささっっと現代的にやってましたが
ここでは
パチパチ、と鼻をもって火に直接当てて焼いて剥ぎます。
内臓や肉は竹串に刺してました。あれはおそらくレバー。
たとえ肉を直接蒔きに置いて焼いていようとも、それでススが付いていようとも
ここでは全然気にならないもんですね。
と言いますか、あれが自然であり、普通に感じてました。
おいしいですし。
犬も鳥もおこぼれをもらおうと近くをうろうろ。
緩やかに煙は縦に上り、和やかに時間は過ぎていきます。
そして、ちょっとの狩りへ。
オランアスリの一部の人たちは吹き矢で狩りをしています。
この吹き矢はけっこう長くて2mくらいでしょうか、推定。
吹き矢の黒い筒は、その中にある2本の細い竹を守る為のものです。
だから、たしか3つのパーツで出来ています。
竹もちょっと特殊で、細くて長い竹はなかなか無いそうで
吹き矢を一本作るのも大変だそうです。
吹き矢の矢。
彼らは矢先に毒を塗って狩りをします。
その名を「イポー」
マレーシアのとある街の名前にもなっています。
木の上にいる小動物を射った時は、数分で木から落ちるらしいです。
リスが木の上で遊んでましたが、残念。
収穫ならず、でした。
しかしそりゃ、
ゴムの木やらプランテーションに囲まれたこの場所での狩りは難しいですよね。。
ゴム林を抜け、バナナ林を抜け、
少年がとってきたのは、何やらの実。
間違いなくローカル フルーツ。
マレー語でドゥク(Duku)というそうです。
家へ戻ると、また何やらのローカル フルーツ。
その名を、マレー語でですがランベイ(Rambei)。
残念ながら日本語はもちろん、英語の名前も分かりません。。
ラテンの一種から穫れる、と言っていとような気がします。。。
しかしこれがまた、
すっぱい!!
みんな砂糖を付けて食べてましたが、すっぱいの何のって!
でも、ホントに見た事ないローカル フルーツを食べるってのも良いもんです。
ここで、せっかくなので 耳でとらえた
サバイバル スマブリ語(Bahasa Semoq Beri)
カタカナ表記なので、もし使う時があったら発音に気をつけてくださいね。
ご飯を食べる ー インチャ ナシ
分からない ー ラーイン
犬 ー ジョー
水 ー ジャオ
熱い ー ブッ
猿 ー タラウ
森へ行く ー スワッ カブリッ
家へ帰る ー イヨッ ティアン
頭 ー コイオン
親戚 ー オンッ
水浴びをする ー ジャンマル マハミイ
赤ちゃん ー カッコン
後で ー ディドゥイ
ぶた ー ジャル
パン ー チャルティ
板 ー デッロッ
パイプ ー オンチョイ
それと、おっちゃんが子供によく言ってた
アーモーッ オイ!! って言うのが気になりました。
言葉の音はマレー語とも違います。
力強く飛ぶような、跳ねるようなかんじです。
どこからともなくバイク音が。。
すると、彼らが声高らかに叫びました
「アワワワワワワワワワワ」 「オウォウォウォウォウォウォ」
昔、彼らの住んでいた森が走馬灯のように目の裏を走ります。
何事!? 突然。
バイクに乗ったおっちゃんが登場しました。おかし売りの人です。
やはり町が近いからたまに来るみたいです。
猿が突然騒ぎ出しました。
何事!? 今度は?? なに?
どうやら、、何もなかったようで、誤報です。
スマブリの男たちは猿にとつとつと教えています。
言葉は分かりませんが
しっかりしろ、誤報は違うだろうよ。と言っていた風でした。
聞くところによりますと、あの猿はスマブリ語が分かるそうです。
と、
毛づくろいもやってもらってました。
いったい何時に寝ていたんでしょうか。
太陽が落ちて暗くなったら大人たちはランプを点け、
子供たちは明日の仕事の為に昼の疲れを癒すべく床に付きます。
自分もKLでは少々夜は起きれるのですが、
ここは違いますね。
自然のリズムの中に入っています。
朝、いつぞやから明るくなった空で目を覚まし、子供たちが早々遊んでいる姿を見て、
昼、飯を食べ、暑ければ休み
夜、暗くなったら甘いお茶を飲んで、慎重に蚊帳で虫を完全遮断して安眠を心がけ、
悪夢はマレー獏に食べてもらうようお願いして目をつぶります。。
静かです。
都市の雑音のないこの空間だから、いくら床が堅くとも寝てしまいます。
たまにゃあ、そのシンプルな流れの中に身を置くってのも良いもんですね。
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